アレルギー科について
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のひとつです。
乳幼児期に始まることが多く、強いかゆみをともなう湿疹ができ、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に経過していきます。
これにより生命がおびやかされることはありませんが、激しいかゆみに悩まされるため「イライラする」、「気分が滅入る」といった精神的ストレスが強く、生活の質(QOL= Quality of Life)への影響を十分考慮する必要があります。
当院ではステロイド外用薬・プロトピック軟膏などの抗炎症外用薬を一定期間投与しても十分な効果が得られない患者さんを対象にデュピクセント(生物学的製剤)の治療を行っており、初めて導入される場合にも安心して治療を受けていただけるように取り組んでおります。
アトピー性皮膚炎に関しては様々な治療薬があり、患者さん一人ひとりに合う薬も治療法も異なります。これまでの経過や現在の状態を診て、それぞれのメリット・デメリットのご説明、どのような治療を行うべきかをご提案致します。まずは一度、ご相談ください。
じんましん
5人に1人が、経験するといわれている比較的頻度の高い皮膚疾患です。
膨疹(ぼうしん)と呼ばれる皮膚の限局性の浮腫(むくみ)と、その周りに赤いところ(紅斑)が急に現れたりします。
時間の経過とともに消えていきますが、慢性化すると根治が難しいため早期の診断・治療が欠かせません。
薬疹(化粧品かぶれなど)
かぶれとは何かに接触した際に発症する皮膚炎で正式には、接触性皮膚炎と呼びます。
刺激性がある物質や生き物など誰でも触ると、皮膚炎を発症する1次性接触性皮膚炎と、アレルギーを持っている人だけに症状が表れるアレルギー性接触皮膚炎に分別されます。
お化粧品が肌に合わずぶつぶつが出る、他の人は平気でも自分だけある特定の洗剤で洗ったものに触れると痒くなるなどがアレルギー性の接触性皮膚炎です。
金属アレルギー
金属アレルギーとは、アクセサリーや日用雑貨品などに使われている金属が、汗や体液などを原因として溶け出し、イオン化した金属が体内に入り込むことで発症します。
これも、アレルギー性接触皮膚炎と診断されます。
自覚症状として、同じ金属が肌に触れると拒絶反応を起こし、かぶれや炎症、痒みを伴います。また、金属と接していない他の部位にも発症することがあります。